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7.ネムリユスリ力の驚異的な乾燥耐性から学ぶ

 水は生命活動に不可欠な分子で、実際人間の身体の約7割は水で、そのうちの1割を失うだけで危篤状態に陥ります。細胞レベルでは意外と乾燥に強いのですが、それでも50%以上脱水すると致死します。一方で地球上には身体の水分をほぼ完全に失っても死なない生き物たちが存在します。この無代謝の乾燥休眠はクリプトビオシスと呼ばれクマムシやカブトエビなどがよく知られた例でしょう。

 農業生物資源研究所ではクリプトビオシスする生物では最も高等で大型のネムリユスリカというアフリカ原産の昆虫を使って彼らの驚異的な乾燥耐性の分子機構について研究を進めています。将来的にこれらの成果は細胞や組織の「常温保存法」の開発に貢献するものと期待されます。また、乾燥した幼虫は極限温度、真空、放射線などに対しても高い耐性を持つことから国際宇宙ステーションでの実験材料にも用いられています。講演ではネムリユスリカ乾燥幼虫を水に戻して蘇生する様子を実際観察してもらいながら、「カラカラに乾いても死なない仕組み」や「ネムリユスリカを使った産業利用」について紹介します。

ネムリユスリ力の驚異的な乾燥耐性から学ぶ

ネムリユスリ力の驚異的な乾燥耐性から学ぶ

 

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